GIP/GLP-1受容体作動薬、単剤・併用で有効

 グルコース依存性インスリン分泌刺激ポリペプチド(GIP)およびグルカゴン様ペプチド(GLP)-1受容体作動薬tirzepatide(TZP)は、現在日本などで承認申請中の新クラス2型糖尿病治療薬である。京都大学大学院糖尿病・内分泌・栄養内科学教授の稲垣暢也氏と九州大学大学院病態制御内科学教授の小川佳宏氏は、日本人2型糖尿病患者を対象に同薬の有効性と安全性を評価する第Ⅲ相試験SURPASS J-monoおよびSURPASS J-comboの結果を第65回日本糖尿病学会(5月12~14日)で発表。TZPの単剤療法および併用療法のいずれも、血糖コントロールの改善や体重減少などが認められ、安全性も示されたと報告した(関連記事「チルゼパチド、成人2型糖尿病治療薬として米で承認」)。