血液検体解析で大腸がん術後治療例を選別

 ステージⅡ大腸がん患者の術後管理に血中循環腫瘍DNA(ctDNA)のリキッドバイオプシーを活用することで、術後補助化学療法が有効な患者を特定し、不要な治療を回避できる可能性が示された。オーストラリア・Walter and Eliza Hall Institute of Medical ResearchのJeanne Tie氏らが、大腸がん患者455例を対象に第Ⅱ相多施設ランダム化比較試験DYNAMICで検討した結果、標準の臨床病理学的基準により判断する場合と比べ、術後補助化学療法の対象をctDNA陽性例のみに限定することで、再発リスクを高めることなく化学療法の施行件数を減少できたとN Engl J Med2022年6月4日オンライン版)に発表した。