S1P受容体薬が潰瘍性大腸炎に有効

 近年、潰瘍性大腸炎(UC)に対しては生物学的製剤やヤヌスキナーゼ(JAK)阻害薬が使用可能となったものの、さらなる治療成績の向上を目指し新薬の開発が進められている。米・University of California, San DiegoのWilliam J. Sandborn氏は米国消化器病週間(DDW 2022、5月21〜24日)で、UCを適応症として開発中の経口選択的スフィンゴシン-1-リン酸(S1P)受容体調整薬etrasimodに関する最新の臨床試験結果を報告。中等度〜重度UCに対する臨床的寛解率は12週時で27.0%、52週時で32.1%だったと報告した。