アブレーション合併症は年齢、低体重に留意

 サルコペニアの推定有病者数は男性132万人、女性139万人と少なくない。横須賀共済病院(神奈川県)循環器内科部長の田中泰章氏は、同院でカテーテルアブレーションを施行された心房細動患者6,451例を対象に、高齢者やサルコペニアの可能性が高い症例に関する安全性と有効性を評価。その結果、高齢者へのカテーテルアブレーションは有効だが、加齢に伴い合併症リスクが上昇すること、高齢者における低体重は合併症の危険因子ではないが、非高齢者では心タンポナーデのリスクが上昇することが示されたと、第68回日本不整脈心電学会(6月8~11日)で発表した。