脊椎バランス評価で認知機能低下を検出

 軽度認知障害(MCI)は健康と認知症の中間の状態であり、高齢者の1~2割が該当すると推定される。放置すると認知症に移行してしまうが、早期発見・介入により正常な状態への回復が期待できるため、MCIのスクリーニングは認知症予防において重要である。信州大学病院リハビリテーション部作業療法士の西村輝氏、同大学運動機能学教室教授の髙橋淳氏らは、長野県小布施町と新生病院(同町)との共同疫学研究おぶせスタディの一環として、高齢者特有の姿勢変化と認知機能の関連を検討。その結果、脊椎矢状面バランス評価により、認知機能低下のスクリーニングが可能なことを明らかにしたとSci Rep2022 ; 12 : 8460)に発表した。