認知症の増加、要因は高齢化だけではない

 世界一の高齢社会を迎えた日本では認知症患者の増加が著しい。日本の代表的な大規模認知症コホート研究の1つである中山町研究(愛媛県)グループは、1997年、2004年、2012年、2016年に実施した調査データを基に認知症有病率の経年的推移を検討。認知症有病率は人口の高齢化以上に上昇しており、高齢化以外の要因が示唆されたことから、認知症高齢者の増加を抑制するには認知症の促進・予防因子の解明と予防戦略の策定が必要だとPsychogeriatrics(6月26日オンライン版)に報告した。