皮膚寄生虫妄想の特徴と対応を解説

 皮膚に小さな虫や病原体などが寄生し、体を蝕んでいるという感覚に陥る「皮膚寄生虫妄想」や、発疹にそぐわない感覚を生じる「皮膚感覚異常症」は、どちらも精神疾患と考えられる。しかし、症状が皮膚に現れるため皮膚科を訪れる患者は多く、対応に難渋するケースも少なくない。皮膚科と心療内科を標榜するはしろクリニック(大阪市)院長の羽白誠氏は、両疾患の特徴および診療時の対応策について第63回日本心身医学会(6月25~26日)で解説した。