膠芽腫へのメトホルミン、第Ⅱ相試験開始
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国立がん研究センター中央病院脳脊髄腫瘍科科長の成田善孝氏、山形大学腫瘍分子医科学講座教授の北中千史氏らの研究グループは6月28日、悪性脳腫瘍の膠芽腫(グリオーマ)に対し、標準治療薬(放射線療法+抗がん薬テモゾロミド)への血糖降下薬メトホルミン上乗せの有効性および安全性を検討する第Ⅱ相試験を開始したと発表した。膠芽腫は最も悪性度が高い難治がんの1つであり、過去数十年間治療成績に大きな進歩はなかった。膠芽腫に対するメトホルミンの有用性が明らかになれば、安価な治療選択肢が増えるとともに、他のがんへの臨床応用も期待できるとしている。