気温1℃上昇でCVD関連死リスク2.1%上昇

 暑熱への曝露は、心血管疾患(CVD)やCVDによる死亡の危険因子の1つであることが示唆されている。そのため、地球温暖化とともに人口の高齢化が進めば、世界のCVDによる負担は増大すると予測される。こうした中、オーストラリア・University of AdelaideのJingwen Liu氏らは、暑熱曝露とCVDアウトカムの関連について検討するため、世界のさまざまな気候帯の地域で実施された観察研究266件のメタ解析を実施。気温が1℃上昇するごとにCVD関連死リスクは2.1%上昇し、CVD罹患リスクは0.5%上昇することが示されたとの解析結果をLancet Planet Health(2022; 6: e484-e495)に報告した。