長期休校で小児心身症が増加、その実態は?

 日本では新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策の一環として、2020年3~5月に教育機関の一斉臨時休校措置が実施された。小児を取り巻く環境が大きく変化したことで、心身への影響が懸念されるが、詳細な実態は明らかになっていない。国立病院機構南和歌山医療センター小児アレルギー科医長の土生川千珠氏は第63回日本心身医学会(6月25~26日)で、同科受診者における長期休校後の変化および、日本小児心身医学会が実施した小児心身疾患の受診動向調査の結果を報告。潜在的な小児心身症患者増加の可能性を指摘し、一般小児外来によるサポートの必要性についても提言した。