慢性腎臓病、実臨床でGLの推奨が実践されず
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診療ガイドラインなどで推奨される標準治療と実際に行われている日常診療には隔たりがあり、これをevidence-practice gap(EPG)という。香川大学循環器・腎臓・脳卒中内科学講師の祖父江理氏は、全国の大学病院で診療を受けている慢性腎臓病(CKD)患者約3万5,000例を対象とした大規模データを用いて、CKDの合併症として出現する貧血、尿酸値異常、電解質異常の日常診療での管理状況を評価。第65回日本腎臓学会(6月10~12日)で解析結果を報告し、「CKD診療ガイドラインで推奨される治療が日常診療では必ずしも実践されていない実態が判明した。高齢者への治療控えも示唆された。今後、どのような患者集団にEPGが起きやすいかを評価するとともに、ガイドラインの普及率向上のための方策も検討していく」と述べた。