MR拮抗薬が糖尿病合併CKDの心腎を保護
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心不全と腎機能障害が負のスパイラルを描く心腎連関。心臓と腎臓の双方に病的な状態を抱える2型糖尿病を合併する慢性腎臓病(CKD)例や糖尿病性腎症(DKD)例では両臓器を積極的に保護する治療が求められる。心腎保護効果をいち早く示したSGLT2阻害薬の衝撃は記憶に新しいが、最近注目を集めているのがミネラルコルチコイド受容体(MR)拮抗薬である。佐賀大学循環器内科主任教授の野出孝一氏は第65回日本腎臓学会(6月10~12日)で、心腎連関におけるMRの役割を解説、併せて2型糖尿病合併CKD例におけるMR拮抗薬による心腎保護の最近のエビデンスを紹介し、同薬の新たな臨床的役割に期待を示した。