着床前診断PGT-M、「重篤性」は個別的に審査

 日本産科婦人科学会の「重篤な遺伝性疾患を対象とした着床前遺伝学検査(PGT-M)に対する見解」(以下、「改定版」)が今年(2022年)1月に改定され、4月には症例申請が開始された。これにより、従来は「重篤な遺伝性疾患」の定義に当てはまらず不承認とされていたケースにおいても、個別に審議が行われる体制が構築された。国立成育医療研究センター周産期・母性診療センター医長の佐々木愛子氏は、改定の経緯と変更点について、第58回日本周産期・新生児医学会(7月10~12日)で解説した。