柴葛解肌湯、コロナの症状悪化を抑制

 インフルエンザなどウイルス感染症に対する有効性が報告されている漢方薬の柴葛解肌湯〔さいかつげきとう:葛根湯(かっこんとう)と小柴胡湯加桔梗石膏(しょうさいことうかききょうせっこう)の併用〕。秋田大学救急・集中治療医学講座の入江康仁氏は、軽症~中等症Ⅰの新型コロナウイルス感染症(COVID-19)患者に対し柴葛解肌湯の有効性を検討した結果を、第72回日本東洋医学会(5月27~29日)で報告。「発症初期段階に投与することで症状悪化を抑えることが示唆された。COVID-19治療で柴葛解肌湯が担う役割は大きい」と述べた。