在宅診療所が地域包括ケア病院をつくる理由

 地域包括ケア病棟は超高齢多死社会の「ときどき入院、ほぼ在宅」を支える施設として期待されたが、役割を果たしていないとの批判がある。急性期病棟からの転棟患者が大半を占める病棟ではpost acuteの医療に偏り、在宅医療との連携が弱いのである。第4回日本在宅医療連合学会(7月23〜24日)における「継続医療・連携」をテーマとするシンポジウムから、逆に在宅診療所が地域包括ケア病院をつくるという、おうちにかえろう病院(東京都板橋区)院長、水野慎大氏のユニークな挑戦を紹介する。