毒ヘビ咬傷の診断・治療ポイントは?

 日本では、毒ヘビが多い沖縄県を除くと、九州以北に生息する毒ヘビはマムシ(ニホンマムシまたは対馬にいるツシママムシ)とヤマカガシの2種類である。しかし、両者の外見は多様なため見分けが困難で、無毒ヘビとの判別も難しい。日本蛇族学術研究所主任研究員/所長代理の堺淳氏は、毒ヘビ咬傷における診断・治療について第44回日本中毒学会(7月15~16日)で概説。患者によるヘビの判別ではなく、牙痕、症状、検査データに基づいて診断を行い、適切な処置を実施することの重要性を指摘した。(関連記事「日本の毒ヘビ咬傷、注意すべきはマムシ」)