MCI特有の指タッピング運動パターンを抽出

 世界各国で高齢化が進んでおり、認知症患者が増加している。認知症リスクの早期発見は進行を遅らせ、患者を減らす上で重要だ。認知症に関するバイオマーカーの研究、開発が進んでいるものの、被験者の負担や精度などの点で課題がある。国立長寿医療研究センター、日立製作所(日立)、マクセルの共同研究グループは、認知症の新しいスクリーニング法として被験者の負担が少ない手指のタッピング運動に着目した横断研究の結果、両手の母指(親指)と示指(人差し指)を繰り返し開閉するタッピング運動により軽度認知障害(MCI)特有の運動パターンを抽出することに成功したとHong Kong J Occup Ther2022年8年9日オンライン版)に発表した。