13歳児の8割がなんらかのIgE抗体陽性

 湿疹の一種であるアトピー性皮膚炎(AD)は皮膚バリア機能障害を引き起こし、経皮的免疫グロブリン(Ig)E感作を亢進することが指摘されている。湿疹は出現時期や持続経過によって4つの表現型に区分できるが、IgE感作パターンとの関連性については十分解明されていない。そこで、国立成育医療研究センター・アレルギーセンターセンター長の大矢幸弘氏らは、同センターが実施している成育コホート研究のデータを解析。日本の13歳児におけるアレルギー症状の実態および湿疹の表現型とIgE感作パターンの関連性を検討した結果、13歳時点で81.8%がなんらかのIgE抗体に陽性を示したとAllergol Int(2022年6月30日オンライン版)報告した。(関連記事「9歳時のアレルギー陽性率は約75%」