睡眠時間と便秘、男女で真逆の影響

 これまで睡眠障害は心血管疾患、脳卒中、2型糖尿病、死亡などのリスクと関連することが知られている。加えて近年、不健康な睡眠パターンが胃食道・小腸障害に深く関与することが示されているが、大腸機能に及ぼす影響は明らかでなかった。中国・First Hospital of Jilin UniversityのShuai Yang氏らは、2005〜10年の米国民保健栄養調査(NHANES)に参加し睡眠と腸の健康に関するデータがある成人1万1,000例超を対象に観察研究を実施。慢性便秘のリスクについて、男性では短い睡眠時間が、女性では過度の睡眠時間がそれぞれ関連することが明らかになったとFront Neurol2022; 13: 903273)に報告した。