褥瘡の治癒遅延は3つのアプローチで挑め!

 褥瘡の治癒遅延因子は、不適切な除圧、壊死組織、炎症・感染、患部の湿潤、創縁の老化など局所的な要因と、低栄養、糖尿病、ステロイドなど全身的な要因に大別される。しかし、それらに十分対応したつもりでも、治癒遅延で難渋する例は少なくない。埼玉医科大学形成外科の佐藤智也氏は、長期の治癒遅延や再発を繰り返す褥瘡のアセスメントと対処法を、第24回日本褥瘡学会(8月27~28日)で解説。原因を掘り起こし、早期治癒を目指す3つのアプローチを、実例を交えて紹介した。