悪性リンパ腫に単一遺伝子疾患型の可能性

 悪性リンパ腫には、一部遺伝的要因があることが既報により示唆されている。しかし、悪性リンパ腫の大規模ゲノム解析データは少なく、遺伝的要因に基づく分類は確立されていない。そこで、理化学研究所生命医科学研究センター基盤技術開発研究チームの碓井喜明氏らの研究機関から成る共同研究グループは、国内の悪性リンパ腫患者と非がんの対照者のDNAを用いて世界最大規模の症例対照研究を実施。ゲノム解析の結果、悪性リンパ腫には単一遺伝子疾患型が存在する可能性が示されたとCancer Sci(2022年9月5日オンライン版)に発表した。