アルツハイマー病への超音波治療は有用か?

 世界的な人口の高齢化に伴いアルツハイマー病(AD)患者が急増しているが、いまだ有効かつ安全な治療法はなく、開発が待望されている。東北大学大学院循環器内科学分野客員教授の下川宏明氏らの研究グループは、早期AD患者を対象に低出力パルス波超音波(LIPUS)治療の有効性と安全性を検討する探索的治験を実施。有効性を示唆する結果が得られたことをTohoku J Exp Med2022年9月15日オンライン版)に発表した(関連記事「認知症への超音波治療、治験を開始」)。