麻酔科医のマスクが患者の気道合併症リスク

 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)パンデミック下では、エアロゾル化したウイルス粒子が患者から医療者に伝播するリスクが認識されたため、個人用防護具(PPE)や麻酔手技の変更などエアロゾル予防策が広く講じられている。英・Guy's and St. Thomas' NHS Foundation TrustのThomas Potter氏らは、全身麻酔患者における気道合併症の発生率、合併症と医療者が講じるエアロゾル予防策との関連を検討する多施設前向きコホート研究を実施。解析の結果、麻酔科医がN95に相当するフィルター付きフェイスピース(FFP)2またはFFP3マスクを使用すると、患者の気道合併症リスクが有意に上昇したとAnaesthesia2022年9月7日オンライン版)に発表した。