ヤングケアラーは不安や抑うつが強い傾向
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近年、日常的に家事や家族の介護・世話を行う18未満の子供、いわゆるヤングケアラー(YC)の存在が認識されるようになり、負担の大きさ、学業・就職への影響などが問題視されている。政府や自治体による支援体制の構築が進められているものの、日本におけるYCの割合や担っているケアの内容などについて、他国と比較できる尺度はない。東京大学病院精神神経科特任助教の金原明子氏は英・ノッティンガム大学社会科学学術院教授のStephen Joseph氏らと共同でYC尺度の日本語版を作成し、日本の中高生を対象にYCの割合や実態に関する調査を実施。その結果、7.4%がYCに該当し、非YC群に比べてYC群では向社会性が高い半面、不安や抑うつが強い傾向が示されたとPsychiatry Clin Neurosci(2022年9月21日オンライン版)に発表した。