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生涯に4人に1人がCOPDを発症する可能性―カナダ研究

 2011年10月13日 11:26

 生涯のうち4人に1人が、呼吸困難などの症状が出る「慢性閉塞性肺疾患(COPD)」を発症する可能性があると、カナダの研究グループが英医学誌「Lancet」の9月10日号(2011; 378: 991-996)に発表した。

女性より男性で高リスク

 かつて「肺気腫」や「慢性気管支炎」と呼ばれていたCOPDは喫煙と密接にかかわっており、世界でも罹患(りかん)率、死亡率が高い慢性疾患の1つ。だが、一般集団の発症リスクは明らかになっていない。

 同研究グループは、カナダ・オンタリオ州(人口約1,300万人)の医療管理データベースを使った研究で、1996年時点でCOPDがなかった全員のデータを最長14年後まで追跡し、医師によるCOPDの診断、80歳までの生存または死亡を調べた。

 死亡リスクを補正した生涯にわたるCOPD累積発症率を算出し、結果を性、社会経済状態、居住地が都市部か非都市部かによって層別化。期間中に57万9,466人が医師によりCOPDと診断された。

 解析の結果、80歳時点のCOPDを発症する生涯リスクは全体で27.6%だった。生涯リスクは女性より男性(25.6%対29.7%)、社会経済状態が高い人より低い人(23.0%対32.1%)、都市部居住者より非都市部居住者(26.7%対32.4%)で高かったという。

(編集部)

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