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全部当てられる? 肺炎を防げるワクチン6つ

 2011年11月11日 10:21

 11月12日は「世界肺炎デー」。2009年、国連や教育機関、ワクチン財団など世界125の非政府組織(NGO)が結成した、肺炎の制圧を目的とした組織「Global Coalition Against Child Pneumonia」が制定した。同組織および世界肺炎デーの主なターゲットは、肺炎が幼児期の死因のトップを占める発展途上国の子供だが、この日に合わせ米疾病対策センター(CDC)は、子供から大人までを包括した肺炎に関する情報を発信。肺炎の最も重要な予防策にワクチンを挙げ、ワクチンで防げる肺炎関連病原体が6つあるとしている。

肺炎球菌、インフルエンザ...??

 肺炎は発展途上国だけでなく、先進国でも今なお重要な死因の1つだ。CDCによると、2007年の1年間で120万人が肺炎で入院し、5万2,000人が死亡しているという。また、肺炎の高リスク因子としては「年齢(5歳以下、65歳以上)」「糖尿病やHIV感染症/エイズ(~64歳)」「喫煙あるいはぜんそく(19~64歳)」が挙げられている。

 肺炎のリスク低減策としては手指消毒や咳エチケットの実施、禁煙や糖尿病、HIV感染症対策など。ワクチンによって防げる肺炎に関連する病原体としてCDCが挙げているのは次の6種。

  • 肺炎球菌
  • ヒブ
  • 百日咳
  • 水痘(みずぼうそう)
  • 麻疹(はしか)
  • インフルエンザウイルス

燃料を使う調理器具による肺炎対策も呼び掛け

 また、世界肺炎デー公式サイトでは米女優のジュリア・ロバーツさんが、米国立衛生研究所(NIH)が公式サイトでそれぞれ「調理による死亡をなくそう(cooking shouldn't kill)」などと呼び掛けている(世界肺炎デー公式サイト内のロバーツさん声明、NIHリリース)。

 そこでは、薪(まき)や炭などの固形燃料を用いる料理用レンジ(cook range)の不適切な使用で室内の空気が汚染され、発展途上国では肺炎の原因となっていることが考えられており、機器を十分清掃した上で用いるなどの対策が紹介されている。これは、特に寒冷地など、暖房器具を密閉した部屋で使用することが多い場合でも、応用できる対策となりそうだ。

(編集部)

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