子供の誤飲事故、たばこが32年連続1位―厚労省
2011年12月27日 13:49
厚生労働省は12月27日発表の「平成22年度家庭用品等に係る健康被害病院モニター報告」で、2010年度で最も多く報告された子供の誤飲事故の原因が、たばこだったことを明らかにした。今回で32年間連続の首位となった。
全件数最多は吸入事故「布団に漂白剤の原液」「浴室でドライアイス」
同報告書は全国の皮膚科、小児科を標ぼうするモニター病院からの家庭用品による健康被害事例をまとめたもの。2010年度の上位10品目は表の通り。子供の誤飲事故全377件中たばこは130件(34.5%)を占め、32年連続のトップとなった。
同報告書では具体的な事例の内容にも触れられており、中には同一の子供によるたばこの誤飲が1年間で2回起きていた例も報告されている。
また、吸入事故は皮膚障害、子供の誤飲事故を含む3つのカテゴリーにおいて最多の報告件数(970件)を記録。具体的な報告例として、現在、流行期に入りつつあるノロウイルスなどによる感染性胃腸炎の患者の嘔吐(おうと)物を処理するために塩素系漂白剤を直接布団にかけた後、室内にいた人の具合が悪くなった事例や、インターネット上で投稿された画像の行為をまねて、浴室でドライアイスを用いた遊びをしているうちに意識を失った事例なども報告されている。
(編集部)