MSD、ロタウイルス胃腸炎予防ワクチン発売へ
2012年07月19日 17:17
MSDは7月13日、5価経口弱毒生ロタウイルスワクチン(商品名ロタテック)を7月20日から発売することを明らかにした。2011年秋に発売された1価ワクチン(商品名ロタリックス、発売元=グラクソスミスクライン、第一三共)に続く、日本で2つ目のロタウイルス胃腸炎予防ワクチンとなる。
生後6~32週までに3回接種
ロタテックの主な特徴は次の通り。
- 最も流行するロタウイルスの5つの血清型(G1、G2、G3、G4およびP[8])に起因するロタウイルス胃腸炎の予防効果が示された
- 初回接種時年齢が生後6~12週目の健康乳児6万9,274例を対象とした海外の第Ⅲ相臨床試験でG1、G2、G3、G4に起因した重度のロタウイルス胃腸炎の発症を98.0%抑制
- フィンランドにおいて初回接種時年齢が、生後6~12週目の健康乳児2万732例を対象とした第Ⅲ相臨床試験にて、3.1年目までのG1、G2、G3、G4およびG9に起因したロタウイルス胃腸炎による入院および救急外来受診を94.0%抑制
- 3回接種(生後6~32週の間に4週以上の間隔を空けて接種。初回接種は生後14週6日までと推奨)かつ簡便な剤形
- 国内第Ⅲ相臨床試験で、ロタテック接種後14日以内に副反応が認められたのは、380例中55例(14.5%)。主な副反応は下痢(5.5%)、嘔吐(4.2%)、胃腸炎(3.4%)、発熱(1.3%)
ロタテックは世界107の国と地域で承認されている。また、ロタウイルスワクチンは米国、カナダ、オーストラリアなど世界20カ国以上で公費助成による定期接種が行われている。
(編集部)