風疹による胎児の先天障害、1週間で2例―東京都
2013年08月14日 18:30
東京都の感染症発生動向調査で、8月5~11日(32週)に妊婦が風疹に感染することで発生する胎児の先天障害(先天性風疹症候群)が2例報告されたことが明らかになった。現在の風疹流行に伴い、東京都では今年に入ってすでに3例の先天性風疹症候群が報告されているが、1週間に2例の報告は初めて。
2004年の報告数を上回る
最近更新された国立感染症研究所感染症疫学センターの情報では、8月以前の東京都内で出生した3例の先天性風疹症候群例は東京都だけでなく、神奈川県や埼玉県での感染によるものとの調査結果も示されている。
全国では、今回の2例を含めて11例の先天性風疹症候群が報告されている。大流行が起きた2004年の1年間の報告数(10例)を8月の時点で上回ったことになる。「風疹の流行はいまだ終息しておらず、来年も流行が続く可能性がある」と専門家は指摘しており、感受性者(風疹の抗体が十分でない人)への予防接種を呼び掛けている。
(編集部)