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11月からの定期接種切替前に13価肺炎球菌ワクチン発売

 2013年10月30日 06:00

 ファイザーは10月28日、13種の血清型を含んだ13価肺炎球菌結合型ワクチン「プレベナー13」の発売を発表した。今年9月に厚生労働省は、現在子供への定期接種が行われている7価ワクチンからの一斉切り替えを11月1日から行うことを明らかにしており、同社は期日からの速やかな移行を目指し、10月からの発売を決めたとしている。

7価ワクチン接種済みでも追加可能

 プレベナー13は、今年4月から定期接種に導入された7価ワクチンに6種の血清型(1、3、5、6A、7F、19A)を加えたワクチン。11月1日から一斉に切り替えを行うことが省令で定められている。

 厚労省は先日公開した「Q&A」で「10月31日以前に定期接種として13価ワクチンを用いることはできない」と注意喚起を行っている。同省が示す13価ワクチンの標準的な接種スケジュールは以下の通り。

  1. 初回接種開始時に生後2カ月~7カ月の小児
    初回接種については27日以上の間隔をおいて3回、追加接種については生後12カ月以降に、生後12カ月から生後15カ月に至るまでの間を標準的な接種期間として、初回接種終了後60日以上の間隔をおいて1回接種。ただし、初回2回目および3回目の接種は、生後12カ月に至るまでに接種し、それを超えた場合は行えない(追加接種は実施可能)。
  2. 初回接種開始時に生後7カ月に至った日の翌日から生後12カ月に至るまでの間にある小児
    初回接種は、27日以上の間隔をおいて2回、追加接種は生後12カ月以降に、初回接種終了後60日以上の間隔をおいて1回接種。ただし、初回2回目の接種は、生後13カ月に至るまでに接種し、それを超えた場合は行えない(追加接種は実施可能)
  3. 初回接種開始時に生後12カ月に至った日の翌日から生後24カ月に至るまでの間にある小児
    60日以上の間隔をおいて2回接種
  4. 初回接種時に生後24カ月に至った日の翌日から生後60カ月に至るまでの間にある小児
    1回接種

 なお、11月1日以前に7価ワクチンの規定接種回数に達していない場合には、残りの回数を推奨スケジュール通りに13価ワクチンで完了するよう推奨されている。また、すでに7価ワクチンの推奨回数を接種済みの場合でも13価ワクチンの追加接種により、7価ワクチンに含まれていない6種の血清型の抗体が得られるとされているが、定期外(任意)接種となる。

(編集部)

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