風疹による先天障害さらに1例、先週の2例に続く―東京
2013年11月08日 10:30
10月28日~11月3日の1週間に、東京都で風疹による胎児の先天障害(先天性風疹症候群=CRS)が新たに1例報告されたことが、都感染症情報センターの発表で明らかになった。都内では先週も2例のCRSが報告されている(関連記事)。
2004年の大流行時のほぼ2倍
国立感染症研究所の集計によると、2012年からの大規模な風疹流行により、全国で20例のCRSが報告。東京都での先週と今週の報告を合わせると23例となり、前回の大流行時(2004~05年)の12例のほぼ2倍に達している。
都内では依然として風疹患者の報告が続いている。都感染症情報センターの調査では、患者は年齢を問わず風疹の予防接種を受けたことがないか不明、もしくは接種回数が1回だったことから「2回の接種で発症予防を」と呼び掛けている。
北米では今なお日本への渡航延期を勧告
なお、米国とカナダではそれぞれ10月、11月に更新された渡航注意情報において日本の風疹流行に対する警戒レベルを緩和しておらず、予防接種歴の確認や風疹に対する免疫が不明の妊婦への渡航延期などを求めている(関連記事1、関連記事2)。
(編集部)