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日本が2013年風疹流行国のワースト3に―米当局が選出

 2014年02月21日 06:00

 米国の感染症対策当局である疾病対策センター(CDC)は、2月19日発行のメールマガジンで風疹を特集し、2013年に風疹の大規模な流行が報告されたワースト3カ国に、ポーランドやルーマニアとともに日本を選出した。日本では2012年から風疹の大規模な流行が続いており、妊婦が風疹にかかることで起こる胎児の先天障害(先天性風疹症候群=CRS)も、前回の流行時の4倍近くが報告されている。CDCは「全ての子供に風疹の予防接種を」と呼びかけている。

風疹の2013年推移

3カ国でCRSは89人

 日本では2012年から風疹患者が増え始め、翌年にはさらに加速。2013年の1年間で1万4,357人の患者が報告された。2008〜11年は年間87〜378人ほどだったので、いかにすさまじい流行か分かるだろう。

 妊婦が風疹に感染することで白内障や心臓の奇形、難聴を伴った赤ちゃんの生まれるCRSも風疹の流行に伴って増えており、2013年だけで32人。2013年の影響を受ける今年も、1月29日現在ですでに5人に上っている。なお、前回の風疹流行(2004〜05年)では2年間で12人だった(国立感染症研究所調べ)。

 CDCによると、日本とともにワースト3に選ばれたポーランドの風疹患者数は3万6,700人、ルーマニアは2万1,000人、CRSはそれぞれ2人以上、55人以上とされている。

日本が2013年風疹流行国のワースト3に--米当局が選出

 さらにCDCは、公式サイトでも風疹の特集を組んでおり、妊娠中の女性が風疹に感染すると胎児の死亡など重大な影響があること、世界では年間10万人以上のCRS児が報告されていること、10人に6人の乳幼児が風疹の予防接種を受けていないことなどを示している。「麻疹や風疹の感染拡大は早い。われわれはより早く動かなければならない」とのメッセージが強調されている。

(編集部)

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