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寝る子は育つって本当?

 2014年05月13日 06:00

 3歳の子供を持つ母です。最近、子供がなかなか寝なくて困っています。「寝る子は育つ」というのは本当でしょうか。「寝ないと大きくなれないよ!」と言ってはいるのですが...。

ルル(20代女性)

「寝る子は育つ」は本当です。

 睡眠は体や脳を休めるだけでなく、子供の成長にも大きく関わっています。「寝る子は育つ」といわれているのは、子供の成長に必要な「成長ホルモン」が主に夜間の睡眠時に分泌されるからです。

 入眠直後の3時間は心身の疲労を効率的に回復させるためにノンレム睡眠が現れる割合が多く、「成長ホルモン」はこの間に特に多く分泌されます。

 睡眠不足は、成長ホルモンの分泌低下につながります。質の良い睡眠を取ることが子供の成長には不可欠です。夜間にちゃんと眠ることができれば朝から元気に動けます。そして日中、元気に活動することも成長を促します。

 子供の生活の夜型化には、大人の生活習慣が影響を与えています。大人の生活習慣も一度見直してみてください。

 「成長ホルモン」は子供の成長以外にも、成人の健康や若さを保つためなどの色々な働きをしているとても重要なホルモンです。健康維持や老化防止、美容のためにも、適切な睡眠時間を確保しましょう。

中野 里美(なかの さとみ)

 1990年、東京女子医科大学卒業後、慶應義塾大学医学部内科学教室に入局。都立広尾病院、国立病院機構栃木病院などを経て、2007年から三菱UFJニコス株式会社診療所勤務。同社において初代統括産業医として、社員の健康管理を行っている。日本内科学会総合内科専門医、日本糖尿病学会専門医、日本医師会認定産業医、労働衛生コンサルタント。

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