血糖値測れるコンタクト開発でノバルティス、グーグル提携
2014年07月18日 10:30
スイス製薬大手のノバルティスは7月15日、米IT大手グーグルが開発する血糖値の測定が可能なコンタクトレンズ「スマートレンズ」の製品化に向け、両社で提携を結んだと発表した。実際の研究や商品化の担当をするのは、ノバルティス傘下のアルコン。ノバルティスCEOのJoseph Jimenez氏は「グーグルの先進技術と私たちの生物学に関する幅広い知識が融合し、満たされていない医療ニーズを満たすために協働することを楽しみにしている」と述べている(関連記事:グーグル、血糖値測れるコンタクト開発へ)。
老眼のピント調節にも応用へ
スマートレンズは、マイクロチップやセンサー、髪の毛よりも細いアンテナを内蔵しており、涙に含まれている糖分を測って記録することが可能なコンタクトレンズ。厳密には"血糖値"ではないが(涙糖値?)、針を使わずに測定できるため、糖尿病患者の生活が向上するといえる。グーグルは今年1月に、公式ブログで開発計画を紹介していた。
ノバルティスは、スマートレンズを血糖管理だけでなく、「白内障手術の一環として利用可能な、老眼のピント調節機能を改善させるコンタクトレンズまたは眼内レンズ」としても開発していく意向を示している。
グーグルの共同創業者であるSergey Brin氏は「私たちの夢は、電子工学の小型化の最新技術を使い、たくさんの人々の生活の質を向上させる一助にすること」とし、ノバルティスCEOのJimenez氏は「今回の提携は、私たちが伝統的な病気管理の範囲を超えるカギとなるステップ」と述べている。
(編集部)