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富士フイルム、エボラ対策で「アビガン錠」を追加生産

 2014年10月24日 18:00

 富士フイルムは10月20日、世界で急速に広がりをみせるエボラウイルス病(エボラ出血熱含む)対策として、11月中旬から抗インフルエンザ薬「アビガン錠200mg」(一般名・ファビピラビル)を追加生産を決定した。同薬は抗インフルエンザ薬でありながらエボラウイルス病への有効性も示されており、海外での試験的な服用で患者が回復していると報道されている。なお、今回の追加生産は主に海外で使うことを目的にしているという。

政府と協議の上で決定

 「アビガン錠」は、富山大学医学部の白木公康教授と富士フイルム傘下の富山化学工業が共同で開発した薬で、もともとは抗インフルエンザウイルス薬として2014年3月に承認された。しかし、マウス実験でエボラウイルスへの効果が報告されている。

 実際も、フランス人女性やウガンダ人らのエボラウイルス病患者に緊急用として投与されおり、二次感染したスペインの女性看護師は「アビガン錠」によって陰性になったと報道されている。

 今回は海外の政府機関や医療機関からの依頼を受け、日本政府と協議の上で追加生産が開始されることとなった。現在でも2万人に投与するだけの錠剤と30万人分の原薬の在庫は保有しているという。

 追加生産を開始する11月中旬には、フランス、ギニア両政府の共同で、ギニアでの臨床試験も開始される予定。同社は、日本の関連当局とともに協力していくとしている。

(編集部)

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