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ノロウイルスなど感染性胃腸炎に注意―東京都が呼びかけ

 2015年11月18日 17:30

 毎年11月から2月頃にかけて、ノロウイルスなどを原因とする下痢、嘔吐(おうと)といった症状の感染性胃腸炎が流行する。ノロウイルスは指や食品を通じて口から感染するため、保育所、幼稚園、高齢者施設などで爆発的に流行することもしばしば。乳幼児や高齢者では脱水症状を起こして重症化することもあり、東京都は「手洗い」などの予防を呼びかけている。

貝類の調理後はまな板と包丁の熱湯消毒を

 ノロウイルスによる感染性胃腸炎の主な症状は下痢、嘔吐で、ひどい時には1日10回以上に上ることもある。腹痛や発熱(37~38度)を伴うこともあるが、通常は1週間以内に回復する。ワクチンや特効薬はなく、治療は水分補給や輸液などの対症療法のみだ。

 東京都内では、昨シーズン(2014年9月~2015年8月)に保育施設や高齢者施設などから301件の集団感染事例が報告されている。今シーズンは昨年の同時期に比べて患者報告数がやや高めで、全国的にも11月2~8日(第45週)現在、直近1カ月で報告数が1.8倍に増加。都道府県別では東京都が最多だった(国立感染症研究所11月17日発表より)。さらに、これまでに例の少ない遺伝子型のノロウイルスも検出されているという。

 東京都によると、ノロウイルスの予防には、帰宅時やトイレの後、調理前後に、せっけんによる手洗いが有効。また、貝類はノロウイルスが繁殖しやすいので、調理するときには十分に加熱し、使ったまな板や包丁は熱湯消毒すると効果があるという。

 感染した人の嘔吐物や下痢便には大量のノロウイルスが含まれているので、処理するときには手袋やマスクを使用するなど、感染を広げないようにする注意が必要としている。

(あなたの健康百科編集部)

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