メニューを開く 検索

トップ »  疾患・健康ニュース「あなたの健康百科」 »  20秒で鼻詰まり解消、ペットボトル使った裏ワザとは

疾患・健康ニュース「あなたの健康百科」一覧

20秒で鼻詰まり解消、ペットボトル使った裏ワザとは

 2016年02月23日 21:30

 風邪やインフルエンザの流行に加え、花粉が飛び始める2月。鼻詰まりに悩んでいる人も多いのでは? 2月17日放送のNHK情報番組「ためしてガッテン」では、そんな人にピッタリな裏ワザが紹介された。ペットボトルを使ったこの方法は、たった20秒で鼻詰まりが解消するという。

鼻の中に詰まっているものは?

 鼻詰まりの人の鼻には、いったい何が詰まっているのだろうか。鼻水やハナクソと答える人が多そうだが、番組が鼻の専門医、鼻のクリニック東京の川野健二副院長の協力を得て調査を行ったところ、意外なことに鼻の中には何も詰まっていなかった。見えるのは、赤く腫れ上がった粘膜のみ。実は、鼻詰まりの正体はこの粘膜、鼻甲介(びこうかい)の腫れが原因なのだとか。

 鼻甲介は左右の鼻の中に3本ずつある。東京慈恵会医科大学耳鼻咽喉科の鴻(おおとり)信義教授によると、鼻甲介の役目はどんなに高温・低温の環境でも、また極端に高い湿度や乾燥した環境でも、それを瞬時に「気温37度・湿度100%」の空気に変えて、体内に取り入れやすくすることだという。口呼吸では取り込む空気を変化させることができず、口や喉に外気がダイレクトに当たり、あっという間に傷んでしまうというのだ。

 こうした高性能の鼻甲介は、ずっと働き続けているわけではなく、誰の鼻でも一日のうち片方ずつ腫れて空気を通りにくくし、休んでは働くということを繰り返している。これを「ネイザンサイクル」といい、通常は意識できないほど絶妙なサイクルだという。

鼻詰まりに点鼻薬、使い方は慎重に

 ホコリや細菌などが体に進入するのを防ぐ役目も果たす優秀な鼻甲介だが、その許容量を超えると血管が膨張して過剰に腫れ上がる。鼻呼吸ができない状態になり、苦しい鼻詰まりが始まる。

 その原因として、風邪などによる感染性鼻炎、花粉やホコリ、ダニなどによるアレルギー性鼻炎、副鼻腔(びくう)炎(蓄膿=ちくのう=症)などが挙げられる。

 改善するのに市販の点鼻薬を使う人も多いが、鴻教授は「血管収縮剤を含む製品の場合、使い過ぎると鼻粘膜の血管が過剰に収縮して組織が変性し、薬剤性鼻炎になる場合がある」と説明する。血管収縮剤が含まれているかどうかは明記されていないため、各製品に定められた用法・用量を守り、2週間以上たっても改善しない場合は耳鼻咽喉科を受診するのがお勧めだそうだ。

 一方、川野副院長が勧めるのが「鼻うがい」。鼻甲介を細菌やアレルゲンから守ってくれるという。準備するものや痛くない鼻うがいの仕方は、番組公式ページ※こちらのリンクはただいま無効中です。で紹介されているので、挑戦したい人はぜひご覧を。

20秒で鼻づまり解消! ペットボトルで裏ワザ

 番組ではさらに、ペットボトルを使って20秒で鼻を通す裏ワザが紹介された。詰まっている鼻と反対側の脇の下にペットボトルを20秒ほど挟むと、不思議なことに鼻が通るという。

 これは、脇の皮膚の下には鼻甲介とつながる交感神経が通っているため。脇の下を圧迫して交感神経を刺激することで鼻甲介の血管が収縮し、一時的に腫れが引くのだという。効果があるのは、挟んでいる時間の約5倍程度。長く挟み続けると腕が痺(しび)れることもあるので、やり過ぎは注意!

(米原まゆみ)

ワンクリックアンケート

大阪万博まであと1年

トップ »  疾患・健康ニュース「あなたの健康百科」 »  20秒で鼻詰まり解消、ペットボトル使った裏ワザとは