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関東南部の花粉飛散ピークは3月10日か―専門家予測

 2016年03月01日 06:00

 2月中旬以降、太平洋側を中心に続々と花粉シーズンに突入している。中でも関東地方南部(埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県)は、他の地域に先駆けて本格的に花粉が飛んでいるという。NPO花粉情報協会の佐橋紀男事務局長(東邦大学理学部訪問教授)は、関東南部で花粉の飛散量がピークを迎えるのは、3月10日前後の可能性が高いと予想した 。

特に多いのは千葉県富里市、旭市、鴨川市、埼玉県坂戸市、神奈川県厚木市

 2月23日までに同協会に寄せられた情報によると、2月後半には仙台市(2月21日)や福島市(2月22日)、名古屋市 (2月21日)、京都府舞鶴市(2月20日)などでスギ花粉の飛散が始まり、太平洋側を中心に飛散地域が拡大。九州地方と関東地方では全域で飛散が確認されている。2月23日までに寄せられた情報を基にした都道府県別の飛散状況は下図の通り。

 このうち関東南部では、一部の地域で1日当たり空間1平方センチにつき100個以上の花粉が確認されるなど、本格的な花粉シーズンに入った。2月後半で特に飛散数が多かったのは2月14~15日と2月20~23日。これまでに1日当たり100個以上の花粉が観測された地域は、千葉県富里市(21日に約140個)、旭市(21日に約100個)、鴨川市(21日に約360個、23日に約280個)、埼玉県坂戸市(14日に約110個、20日に約160個、22日に約300個)、神奈川県厚木市(14日に約600個、15日に約360個)で、横浜市や小田原市でも80個程度の飛散が観測される日もあったという。

 関東南部での飛散ピークについて、佐橋事務局長は「寒波などによる影響がなければ3月10日前後」と予測。ただ、状況によっては3月3日頃に最初のピークを迎える可能性もあるとしている。

 一方、他の地域に比べて比較的飛散開始が早かった東海地方などでは飛散数は現時点では多くはなく、また九州地方では例年に比べ飛散開始が遅れているという。

 佐橋事務局長は「雨や雪の影響がない暖かい日が2日以上続くと花粉の飛ぶ量が多くなる傾向にあるため、外出の際は数日内の天候を踏まえた花粉対策を講じると良い」とアドバイスしている。

(あなたの健康百科編集部)

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