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帝王切開などの傷痕に専用ケアテープが登場

 2016年03月18日 18:30

 帝王切開などの手術を受けた人が気になるのが傷痕。傷口が閉じた直後から外部の刺激から保護すれば傷痕は目立たなくなるが、術後に自分で小まめにケアするのは難しいもの。でも、3月18日にニチバンから発売された手術による傷痕の専用ケアテープ「アトファイン(Atofine)」を使えば、簡単にケアが続けられそうだ。アトファインは内視鏡手術による小さな傷痕から帝王切開による傷痕まで、大きさに合わせて使える3サイズをラインアップ。全国の病院内売店や調剤薬局、通信販売などで販売される。いずれのサイズも希望小売価格は1,800円(税別)。

5~7日間に1回の交換でOK

 手術による傷痕は、皮膚の引っ張りや摩擦などの刺激が加わると炎症が起き、皮膚が赤く盛り上がってミミズ腫れのようになる肥厚性瘢痕(ひこうせいはんこん)やケロイドの状態になることがある。できるだけ傷跡を目立たせたくなければ、傷口が閉じた直後から一定期間、皮膚の引っ張りや衣服による摩擦、紫外線などの外部からの刺激から傷痕を保護することが重要だ。ただ、医療施設で術後の傷痕ケアの方法まで指導されるケースは少ないのが現状のようだ。

 また、外科手術の中でも特に傷痕が残りやすいと言われる帝王切開の経験者200人を対象に同社が調査したところ、約8割が「傷痕が気になる」と回答していた一方で、実際には「方法を知らない」「面倒だった」という理由で約7割がケアをしていなかったことが分かったという。

 そこで、「誰にでも簡単に長くケアが続けられる」をコンセプトに、手術による傷痕の専用ケアテープとしてアトファインが開発された。5~7日間に1回の交換でOKで、長期間貼っても刺激が少ない肌に優しい粘着剤が使用されている。また、通気性が高くムレにくいだけでなく、貼ったままの入浴もOKという。

 なお同社では、帝王切開についての理解を深めてもらうためのガイドブック「知っておきたい帝王切開の基礎知識」(監修=東峯婦人クリニック・竹内正人副院長、中部大学保健看護学科・横手直美准教授、帝王切開情報サイト「くもといっしょに」細田恭子代表)を作成。帝王切開の方法や手術の流れ、退院までの過ごし方、入院時の準備、傷痕のケアなどを学べる内容となっている。ガイドブックは同社のアトファイン公式サイトからダウンロード可能。

(あなたの健康百科編集部)

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