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トイレットペーパーに大腸がんクイズ...答えて早期発見

 2016年04月08日 10:30

 食事の欧米化などを背景に、日本でもこの30年で約6倍に増えたという大腸がん。早期の発見・治療で9割以上が治癒するが、早期発見に不可欠な検診の受診率は4割以下と低いのが現状だ。そこで、大腸がんの検診や検査の普及に向けた取り組みの一つとして、NPO法人「ブレイブサークル運営委員会」は4月8日、大腸がんに関する4問のクイズをプリントした「大腸がん撲滅トイレットペーパー(トイレで大腸がんクイズ)」を発売した。販売対象は行政や医療機関、健康保険組合、企業の健康管理部門など。価格は1ケース100ロール入り、送料込み(離島は除く)で5,000円(税別)。

引き出すと質問→ヒント→解答が出てくる

 同法人は2013年から検診の普及を目指した「大腸がん撲滅トイレットペーパー」を企画・販売している。従来のデザインは、ロール面に大腸がんの現状や検診の重要性を説明するイラストが入ったものだったが、今回、クイズ形式にリニューアルした。新デザインは「大腸がんにかかりやすくなる年齢は?」「早期の大腸がんはどんな自覚症状がある?」といった、大腸がんに関する4問のクイズを記載。ペーパーを引き出すと、質問に続いてヒント、次に解答が出てくる仕掛けとなっている。

 大腸がん検診はトイレで便を採取する便潜血検査(検便)が中心。トイレにこうしたペーパーを設置すれば、検診の啓発に効果があると見込まれている。また、ロールは一つずつ個別に包装されていて、包装紙にも大腸がん検診を呼びかけるメッセージが載っているため、健康に関係したイベントなどで配布するノベルティーとしての活用も想定されているという。

 従来デザインのトイレットペーパーも、2014年度だけで全国各地の自治体や医療機関、団体、企業などでほぼ8万ロールが使用され、「健康イベントで市民へ配布し、大腸がん検診の普及啓発に活用できた」「多くの市民が使用する公共施設のトイレに設置し、大腸がん検診(便潜血検査)受診の大切さを呼びかけた」といった反響があったという。

 大腸がんは早期の発見・治療で95%以上が治癒するが、早期の段階では症状がない場合も多く、検診を受けることが大切とされる。しかし、検診受診率は37.9%とかなり低い(国立がん研究センターがん情報サービス調べ)。同委員会では、「がん対策推進基本計画」で国が目標として掲げる「5年以内にがん検診の受診率50%以上(胃、肺、大腸がんは当面40%)」を達成するため、大腸がんの検診や検査の普及、啓発の取り組みを進めているという。

 購入は同法人の公式サイトから(商品に関する問い合わせはメール)。

(あなたの健康百科編集部)

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