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妊婦の頼れる味方「Babyプラス」

 2019年06月26日 06:00

(日本産科婦人科学会公式サイトの「Babyプラス」説明画面)

 昨年(2018年)誕生した、妊産婦向けアプリ「Babyプラス」。多くの妊産婦から高い評価を得ている。それもそのはず、このアプリは日本産科婦人科学会が監修し、産科婦人科医を中心とする100人以上の医師が情報提供しているのだ。最新かつ信頼性の高い情報を一般の人向けに分かりやすく解説している上、登録したかかりつけ医からメッセージが届いたり、パートナーとIDを共有できたりと、何かと不安や心配事の多い妊産婦とパートナーにとって嬉しい機能も満載だ。具体的にどこがスゴイかを紹介しよう。

「保活」の前に自分の身体を知って

 妊産婦の多くは、胎児や赤ちゃんのことを優先するあまり自分の身体を二の次にしてしまいがちという。産休・育休中の女性では、保育園を探す「保活」に走る人も少なくないそうだ。しかし産科医は、まず妊婦が自分の身体についてよく知り、胎児を順調に育てることを最優先に考えてほしいと願っている。食事や運動などの生活習慣はもちろん、妊娠に伴うホルモンバランスの変化など知っておくべきことはたくさんある。そこで日本産科婦人科学会は、これまで冊子で配布していた『Babyプラス お医者さんがつくった妊娠・出産の本』をアプリ化し、大幅に情報量を追加した上で、アプリならではの機能を充実させたBabyプラスをリリースした。

ココがスゴイ①正確な情報が満載!

 なんといっても、妊娠・出産の専門家である産科婦人科医で構成される日本産科婦人科学会が監修している点がスゴイ。専門家故に、一般の人たちにも分かりやすく解説してくれるのだ。妊娠中に積極的に取ってほしい栄養や、気を付けてほしい食べ物なども、専門家が執筆および監修をした上で記事を掲載している。現在、総勢100人以上の医師が情報発信に携わっており、記事を執筆した医師の顔写真や名前なども確認できるので安心だ。

「Babyプラス」の画面イメージ

ココがスゴイ②パートナーとIDが共有できる!

 今年1月から加わった新機能として、ペアリング機能がある。登録した妊婦のIDがパートナーと共有でき、胎児のエコー写真をアルバム機能で閲覧したり、専門家からのパートナー向け情報などを読んだりすることができる。特になかなか健診に付き添えない人でも、パートナー向けの記事を読めば心構えやサポートすべき内容まで、あらゆるアドバイスが得られて心強い。

ココがスゴイ③産院からメッセージが届く!

 かかりつけの産婦人科医院や病院では、診療時間が限られているので医療者が伝えたい情報やメッセージをなかなか伝え切れない。そこでBabyプラスは、妊婦がかかりつけの医療機関を登録しておくだけで、医師や産院から母親(父親)学級の開催や、インフルエンザウイルスのワクチン接種などに関する情報が届くようになっている。このアプリは、今年5月現在、分娩取り扱い施設の8割で導入されているという。

 このように、スゴイ機能がたくさんあるBabyプラス。今回紹介した以外にも、妊婦健診についての詳細や妊娠週数ごとに受け取れるオススメ情報、産前産後の状況別に公的支援で受給できるお金の制度に関する紹介、画面のボタンをタップするだけで胎動や陣痛の間隔が測れるカウンター機能、さらには産後も安心して過ごせるお役立ち情報など盛りだくさんだ。産婦人科医や看護師からも、妊婦にお勧めしたいアプリとして絶賛されている。

「Babyプラス」の画面イメージ

(本文中の画像はいずれもBabyプラス提供)

杏林大学医学部産科婦人科教室 学内講師 西ヶ谷 順子(にしがや よしこ)氏からのメッセージ

 妊娠・出産は女性の大きなライフイベントの1つであり、喜ばしく思うと同時にこれから起こる心や身体の変化に対しての不安も出てくると思います。今はインターネットなど、さまざまな方法で情報収集ができるようになっていますが、膨大な情報の中から正確な情報にたどり着くのは困難ですし、さらに不安を増長することにつながりかねません。

 このBabyプラスを使って、ぜひご本人だけでなくパートナーの方にも妊娠・出産に関する適切な知識を身に付けていただき、支え合う妊娠期・育児期を送っていただきたいと思います。

 今後も、正しい情報を提供することで、安心・安全に出産・子育てができるようお手伝いできればと思います。

あなたの健康百科編集部

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