果物、野菜は心臓病予防に直結せず/日本人患者でもキイトルーダの有効性を確認 2017年09月04日号
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バルセロナ発驚きのニュース(編集部・平田直樹)

  スペイン・バルセロナから届いたこのニュースには、編集部一同驚きを禁じえませんでした。ニュースとは8月17日のテロ事件ではなく、直後の26日に現地で開幕した欧州心臓病学会(ESC2017)で発表されたCANTOS試験のことです。

  同試験の結果は記事でご紹介したとおり、抗炎症作用のみを有し脂質低下作用を有さない薬で心血管疾患の発生が抑制されたというもの。これまでもスタチンには抗炎症作用があり、脂質低下作用と"相まって"動脈硬化予防効果を発現させていることは知られていました。しかし、今回の結果は、抗炎症作用単独でも動脈硬化を予防できることを示したことになります。

 「動脈硬化の本態はコレステロールではなく、炎症ってこと?」「健診の結果を見る時もコレステロールより先にCRPに目がいくね」「うちの健診じゃあ、CRP測ってないよ。"高感度"なやつは」「急性冠症候群の考え方とよく通じるね。重要なのはコレステロールの蓄積じゃなく、プラークの破裂。それを引き起こすのが炎症ってことでしょう」「しっかし、近頃何かというと炎症、炎症、猫も杓子も炎症だな。アスピリンは万病の薬か」「病気ごとに特定のカスケードがあるんでしょ、きっと」...編集部ではそんな会話が交わされました。

  情報価値の高さを判断し、このニュースは直近(9月7日)発行のMedical Tribune紙1面トップにしました。そこで編集部内でひと悶着。「ウェブの記事の見出し"抗炎症作用のみの薬剤"だけど、弱くない? 驚きのポイントは"コレステロールを下げないで..."でしょ」。定年間際のベテラン記者の意見が通り、紙面での記事タイトルは「脂質低下作用のない薬剤で動脈硬化予防」となりました。

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