定期的なマンモグラフィ検診の開始年齢を45歳に引き上げ
米国がん協会が12年ぶりにガイドライン改訂
2015年10月23日 15:30
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米国がん協会(ACS)は10月20日,乳がんリスクが平均レベルの女性に対する乳がん検診の改訂GLをJAMA(2015;314:1599-1614)で公表した。ACSによる同GLの改訂は2003年以来,12年ぶり。最も注目される改訂ポイントは,年1回の定期的なマンモグラフィ検診の開始年齢が40歳から45歳に引き上げられた点だ。40歳代に対する乳がん検診の是非をめぐっては, 2009年に米国予防医療サービス対策委員会(USPSTF)が「40~49歳の女性には定期的なマンモグラフィ検診を実施すべきでない」との勧告を発表。これに対し,ACSや米国放射線学会(ACR),米国産科婦人科学会(ACOG)が否定的な見解を示すなど,米国内でも関連学会・機関によって異なる方針が示されていた(関連記事)。しかし,今回の改訂によってACSとUSPSTFの推奨内容の一貫性が高まる格好となった。