後期高齢者への糖尿病薬物療法の最新指針が明らかに
「高齢者の安全な薬物療法GL2015」ついに発刊
2015年12月18日 17:20
2名の医師が参考になったと回答
今年(2015年)4月,10年ぶりに改訂ドラフト案を公表し,8学会を含む約160件のパブリックコメントが寄せられた「高齢者の安全な薬物療法ガイドライン2015」(発行:日本老年医学会)がついに発刊される。昨日(12月17日),同学会(理事長=楽木宏実氏,大阪大学老年・総合内科学教授)がプレスセミナーを開催。GL研究代表者の秋下雅弘氏(同学会副理事長・東京大学加齢医学教授)が改訂の背景などを解説した。改訂GLには,SGLT2阻害薬エンパグリフロジンによる心血管予後の改善を示して大きな話題となったEMPA-REG OUTCOME試験(N Engl J Med 2015; 373: 2117-2128)に対する見解を含め,高齢者の糖尿病薬物療法に対する最新の指針も盛り込まれている。