小児がん生存者の長期生命予後は?
2016年01月26日 07:00
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1970〜80年代には,小児がんの診断後5年生存できた患者でも,18%がその後25年以内に死亡していた。一方,近年のがん治療は,長期予後の改善も目標としたものになってきている。米・St. Jude Children's Research HospitalのGregory T. Armstrong氏らは,1970〜99年に治療を開始した小児がん患者で5年以上生存した約3万4,000例を中央値で21年間追跡。その結果,15年死亡率は1970年代前半と比べ90年代には半減していることが分かった。また,治療法の変化により,がん治療の遅発的影響が軽減されたことが死亡率低下に寄与していることも示された。詳細はN Engl J Med(2016年1月13日オンライン版)に掲載された。