浸透しつつある「診断時からの緩和ケア」
医療従事者向けセミナーから
2016年03月28日 07:00
2名の医師が参考になったと回答
診断時から始める緩和ケアが臨床に浸透しつつある。「緩和ケア」というとターミナルケアのイメージが強くネガティブな側面が強調されることも多かったが,2012年に閣議決定された「第2期がん対策推進基本計画」で「がんと診断された時からの緩和ケア」との文言が盛り込まれ,体制整備が進められてきたからだ。しかし,医師に対する患者の遠慮や医師・病院管理者の誤解などから正しく理解されていない面も多い。3月5日に東京で開かれた「徹底討論! 『診断時からの緩和ケア』これからどうする」(主催=日本緩和医療学会,座長=京都府立医科大学疼痛・緩和医療学講座教授・細川豊史氏,市立札幌病院精神医療センター副医長・上村恵一氏)での討論からトピックスを紹介する。