頭蓋内動脈狭窄 虚血性脳卒中への影響は?
脳ドック受診者の縦断研究
2016年05月09日 07:20
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島根大学神経内科の高吉宏幸氏らは,脳ドック受診者約2,800例を対象に,アジア人の虚血性脳血管障害に関連する頭蓋内動脈硬化性病変による長期予後を縦断的に検討した。同病変のうち,軽度〜中等度の無症候性頭蓋内動脈狭窄(ICAS)が認められた受診者では,ICASがなかった者に比べて虚血性脳血管障害の発症率が有意に高く,無症候性脳梗塞とは独立した危険因子であることを,第41回日本脳卒中学会総会(4月14〜16日,会長=北海道大学大学院脳神経外科教授・寳金清博氏)で指摘した。