わが国初の認知症予防の健常者登録システムが始動
2016年06月22日 18:36
健康な日本人が生活様式や病歴などに関する詳細な情報を登録し、それを認知症予防や研究などに活用するわが国初のインターネット健常者登録システム「IROOP」の登録が7月5日から開始される。国立精神・神経医療研究センターが国立長寿医療研究センターなどとともに日本医療研究開発機構の支援により開発した。登録した健常者は無料で電話による認知機能検査などが受けられ自身の認知機能を把握できる。一方で、数万人規模と想定されている登録情報を活用して、認知症予防の研究や治療法・治療薬の臨床試験の被験者収集などに役立てていく。米国での同様の登録システム「Brain Health Registry」と協調していくことになっており、国際的連携も視野に入れている。
(写真は、左から国立精神・神経医療研究センター脳病態統合イメージングセンター長の松田博史氏、同センター理事長の水澤英洋氏、国立長寿医療研究センター理事長の鳥羽研二氏)