海外4学会が心房心筋症の定義・分類を初提示
2016年06月24日 07:00
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心房心筋症は、最も頻度の高い不整脈の1つである心房細動(AF)の発症に関与しており、心房内の血栓、ひいては脳卒中につながる恐れがあることから臨床上非常に重要である。しかし、これまで心房心筋症の定義・分類に関するコンセンサスは得られていない。こうした中、欧州心臓病学会(ESC)傘下の欧州不整脈学会(EHRA)、米国不整脈学会(HRS)、アジア太平洋不整脈学会(APHRS)、ラテンアメリカ心臓刺激・電気生理学会 (SOLAECE:Sociedad Latinoamericana de Estimulacion Cardiaca y Electrofisiologia)の合同作業部会(WG)は、心房心筋症に関するグローバルなコンセンサスペーパーを作成し、病理学的/組織学的見地から心房心筋症を4つのクラスに分類することを提唱した。その概要はCardiostim - EHRA Europace 2016(6月8~11日、フランス・ニース)で発表された(EP Europace、Heart Rhythm、Arrhythmの3誌に掲載予定)。