食物アレルギーに経皮免疫療法
抗原を皮膚に貼付し、全身の副反応少ない
2016年06月30日 16:15
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小児の食物アレルギー患者に対しては除去食、不完全除去食による治療が行われることが多いが、小児の栄養摂取を制限することの影響は大きく、免疫療法が注目される。同愛記念病院(東京都)小児科副部長の白川清吾氏は、第65回日本アレルギー学会学術大会(6月17~19日、会長=東京女子医科大学内科学第一講座主任教授・玉置淳氏)で抗原を皮膚に貼付して免疫寛容(耐性化)を獲得する経皮免疫療法(EPIT; epicutaneous immunotherapy)について紹介し、従来の経口免疫療法(OIT)に比べて比較的簡便に行えるうえ、重篤な全身性の副反応が少なく安全な免疫療法であると述べた。